Wednesday, December 9, 2009
樹木同定勉強会
IFSA-Kyotoでは10月17日、京大キャンパス内の樹木調査を行いました。
この調査の現時点での目標は「京大キャンパスの樹木MAPをつくる!」というものですが、なんだか実現に近づいてきたように感じます!
高田君と藤井君が作ってくれた報告書をUPしておきます。
http://ifsakyoto.web.fc2.com/items/practice1.docx
http://ifsakyoto.web.fc2.com/items/practice2.docx
また、川口さんが現状の樹木MAPを作ってくれています!
これもURL貼っておきますね^^
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=115510270813944337203.00047619b80f5738c2894&ll=35.029913
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11/26 英語勉強会
今回はベトナムからの留学生であるデュックさんが英語でプレゼンをしてくださいました。
森林管理の運営のためには住民の参加が大きなカギとなる。
ベトナムでは従来、法制度がうまくなく住民の力が活かせなかった。
その足かせであった法制度が改革され、新しく住民が参加できる森林管理方法の模索が始まった。
地域により適する方法は違い、うまくやるのは大変難しい。
しかし皆の努力によりうまく機能する場所もでてきた。
これからもさらなる改良を加えていきたい。
とても濃いプレゼンの内容を無理やり概括するとこうなります^^;
各個の取り組みも非常に興味深いので当該のスライドなども紹介したいのですが、勝手にアップロードしちゃうわけにはいかないので笑、許可がもらえたらUPしたいと思います^^*
実際に英語で質疑応答する経験(ただコミュニケートするより段違いで難しい!)も得られましたし、何より行っていただいたプレゼン内容がたいへん興味深かったです。
デュックさん、ありがとうございました!!
ネットワーク接続
調子に乗ってIFSAのweb担当を仰せつかっている原田ですが、先日大変な事態が生じました。
web担当仕事の要である、下宿のネットワークが瀕死状態に陥ったのです!!
もう転送が遅いとかじゃない。FTPが繋がりすらしない。
調査の末、原因はほぼ間違いなく同アパート内の住人がP2P(ウィニーなどのファイル共有ソフト)を利用しはじめたこと…と推理されました。
現在他に被害を被っているアパート住人に確認を取り(6人も居ました!)、近々大家に訴えかけようとしています。
ホント自分の仕事の遅さには嫌気が差すんですがね…いや、完全に言い訳なんですが。
だって10分に1回転送成功するかしないかなんだよ! 試してみてくれ、ストレスでマジ禿げられるから!(滝泣
とにかくさっさと自己中マンを退治していい感じのHPを完成させるます!!!
IFSA合宿@奈良県立野外活動センター
この記事は11/14(土),15(日)に行われた奈良県立野外活動センターでの合宿の概要まとめです。
参加者:山本、三浦、伊藤、牧野、菅原 渡邉、高田、藤井、小林、林、檜垣
【1日目】
IFSA初の合宿!!…ということでめっちゃ意気込んでたのに、初日はあいにくの雨。8時出発のはずが大幅にずれ込み…途中でヒッキー拾ったり、10円玉のお寺に寄ったりしてたらセンター到着が1時半でした↓↓ とりあえず各自持ち寄った料理で昼食会☆手の込んだものから既製品まで、品揃え豊富でした(笑
3時からハイキング開始。みんなアスレチックに夢中^^展望台から見た景色は最高でしたね♪帰り際に樹木調査して…4時半~BBQとCFの準備。お酒も嗜みつつ、肉囲んで団欒♪隊長が心臓悪かったり、マシュマロ焼いたり、楽しかったです。
9時からキャンプファイヤー。もはや予定総無視(笑) チャチャは踊れなかったけれどまったり出来ました。センターへの帰り際、流れ星が見られました。京都より星がずっと近い。お風呂に入って翌日の予定を立て、各自就寝。
【2日目】
7時半~残炭処理、片づけ。8時15分から朝食(バイキング)9時半~樹木調査!がっつり!!古墳にもお邪魔☆すでに落葉していて判別出来ないのもありました…
12時から昼食(バイキング)1時~同定作業&臨時会議@研修室。
・樹木識別の結果⇒トベラ、イヌツゲ、ヤマツツジ、タムシバ、ソヨゴ、ネジキ
マルバアオダモ、ナツハゼ、ミツバツツジ、コナラ、コウヤボウキ
タカノツメ、ヒサカキ、サカキ、イロハモミジ、スギ、
アスナロ、△ササユリ(草本)
・ARMのスローガン⇒Let's study the forest in Asia!
(アジアで学ぼう、アジアに学ぼう、アジアの森林。) に決定!!
山本さんのJapanese Forest が流れを変えたと言っても過言ではナイでしょう(笑
伊藤さんも20個も考えて来て下さって大感謝です!!
・ARMのプラン再検討、森ぶんの予定、IFSAの今後⇒持ち越し。
3時半 センター出発。お疲れ様~7時半 京都着。 8時半~打ち上げ@おむら屋
【費用】
徴収:4000円+6000円×10人+350円×11人=67850円
支出: =67672円
残高: = 178円 ⇒ 会計へ。
かなり時間かけて計画した合宿も、楽しすぎてあって間!初めて仕事を任されて自分なりに頑張ったんですけど、先輩方に救われっぱなしで…次はもっと役に立ちたいなぁ。やっぱIFSA好きゃなぁ。。って強く思いました。今度は山菜採りらしいんで…それまでにちょっと勉強しとこ。
ぁ、合宿の写真もちょっと添付。ほっこりした気分になれます。
ではでは^^
Thursday, February 26, 2009
樹木図鑑【タラヨウ】
雌雄異株で、5~6月ごろに花を咲かし、11月には赤い果実を熟します。
「これは、なんて木だろう?」と、ずっと悩んだ結果、やっとこさ名前が判明したので、記憶にこびりついています。
このタラヨウの最大の特徴は、葉の裏を傷つけると黒くなり文字がかけることです。(←左の写真の「IFSA」の文字に注目)
インドで経文を書くのに使われたタラジュ(多羅樹)の葉も、このような性質をもっており、そのことからタラヨウ(多羅葉)という名前になっているそうで。
タラヨウの葉はデカイです。厚くて大きいその葉は全長20cmぐらい。
でかくて、文字がかける…つまり、ハガキみたいなやつです(笑)
と、思っていると、意外や意外。日本では、葉がハガキのような役割をすることから、「葉書の木」もしくは、「郵便局の木」と呼ばれ、郵便局の敷地内に植林されていることが多いらしーです。
この「葉の裏を傷つけると、黒くなる」という現象は、科学的には、傷口からでるタンニンが酸化した結果、黒色化する、とういうことだそうです。
…よくわかりません。
詳しい反応機構とかは調べましたが、まとめるのが難しいので、分かりやすい解説の載っているサイトを紹介しときます。許してね。
(日本植物生理学会 http://www.jspp.org/17hiroba/question/index.html)
ちなみに、この黒い跡は、20年以上保存することが可能らしいです。まさにハガキです。
written by ryousuke yamamoto
Thursday, February 19, 2009
樹木図鑑【アカマツ】
樹木図鑑【ヒノキ】
Wednesday, February 18, 2009
樹木図鑑 番外編 府立植物園編
2月11日、府立植物園を散策してきました。
Monday, February 16, 2009
樹木図鑑【タブノキ】
タブノキ (クスノキ科タブノキ属の常緑高木)(学名:Persea thunbergii)
男山にみんなで登ったとき、麓にある高良神社の傍に立派なご神木がありました。これがタブノキでした。
このご神木は写真から分かるように胴回りはとても大きく、一本ではなく何本かから成っているようでした。
特徴
日本では東北地方~九州・沖縄の森林に分布し、東北地方では海岸沿いのみ、南では沿岸地や山地に多く分布する。照葉樹林の代表的樹種のひとつ。
葉は互生し、枝の先端に集まってつき楕円形をしていて縁は丸い。肉厚で表面は光沢がある。葉の裏側は白い。葉の長さは6~15㎝である。
樹高は15~20m直径は1mにも達する。
利用
耐陰性、耐潮性、耐風性に強いので、海岸近くの防潮防風樹に適する。
枝葉には粘液が多く、線香や蚊取線香の材料の1つ(粘結材)として用いられる。
樹皮はタンニンを含み、染料に用いられた。
建築材などにも用いられる。
また、各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っているそうです☆
Tuesday, February 10, 2009
樹木図鑑 【コシアブラ】
コシアブラ(学名:Acanthopanax sciadophyllioides)はウゴキ科の高さ10~20mの高木にまで成長する落葉樹です。
特徴は写真でも分かるように葉が実は5枚で1セットになっていること。5枚がセットで一枚の葉と考えられ、この5枚はそれぞれ小葉と呼ばれます。ちなみに、このようにいくつかの葉が集まって一枚の葉になっている葉を掌状複葉(読み方知ってる人教えて!)といいます。
8月頃には小さな花をつけ、植生分布は沖縄を除く全国で、大文字山でも発見したように京都にはわりと一般的に生えています。
コシアブラは古くは樹脂を金漆(ごんぜつ)という漆に似た塗料として使われていたり、材は白く柔らかいことから楊枝や箸、下駄などに使われていたりと僕たちの生活に貢献している木です。
ちなみに、コシアブラは山菜として食べられるそうです。若芽(下の写真)を天ぷらにして食べるのが一般的で、結構おいしいらしいです。前回取り上げたリョウブも食べられるし、食べられる植物は山にはいっぱいあるんですね。まさに自然の恵みです! (写真はネットからとってきました)
担当になってる人!植物図鑑書いてね。
テスト終わって暇になった頃だろうし今週中には揃うといいですよね!
以上ITでした!
Friday, February 6, 2009
2/3(火)勉強会まとめ
本文に入る前に、高部教授のお話の骨子を一文でまとめてみます。
「現在廃棄されているユーカリの樹皮をバイオエタノールとして利用できるように研究が進んでおり、進捗と展望は中々有望だといえる。」
では、正確で詳細な内容を本文でみていってください。
「製紙材料として使われるユーカリの廃材となる樹皮をバイオエタノールとして有効利用する方法の模索」
☆まずはユーカリを用いた製紙の現状をまとめます。
現在オーストラリア西部のパース近郊のアルバニー地区で、日本の王子製紙㈱がユーカリの樹を植林し、それを原料に製紙を行っています。伐期(樹を植えてから木材として伐採するまでの期間)は10年で、王子製紙の製紙原料全体の約10%を供給しているそうです。詳しくは此方のURLをご覧ください。(王子製紙㈱HP 環境への取り組みhttp://www.ojipaper.co.jp/envi/mori/syokurin/apfl.html)
オーストラリア国土には全体の2%ほどしか森林がなく(cf.日本では67%)、とくに西部では1%しか森林は形成されていません。しかし、この地域でのユーカリの成長速度には凄まじいものがあり、10年で平均15m高、直径30cm弱にまで達するそうです。急速な成長と伐採に伴う地力の低下が心配されるところですが、第三伐期にあたる現在では土痩せの実感はないとのことです。
王子製紙が植林しているのはユーカリの中でもグロビュラス種というもので、これが製紙に大変適した材なのだそうです。また詳しくはあとで述べるのですが、樹皮の性質もバイオエタノール発酵に向いているのだそうです。製紙にはユーカリの木質(皮をむいたあとの材)のみが用いられ、現状この樹皮は廃棄されています。廃棄とはいえ植林地に放置されて腐朽して土に還り、地力の維持に役立っているのだそうですが、菌は有機物を腐朽させるときに二酸化炭素を放出します。そこで樹皮を発酵させてカーボンニュートラルな(化石燃料のように空気中に新たなCO2を排出しない)エネルギー源とし、発酵後残った残渣(かす)(樹の生長に必要なミネラルを多く含む)を土に還そう、というのが高部教授達が進めている計画です。
食料をバイオエタノールにすることの愚かさは世界の現状をご覧頂ければ明らかでしょう。そのため、循環型社会の達成のためには、こういったこれまで廃棄されていたようなものからエネルギーを取り出せるようにすることが大切です。この研究が達成され、技術が実用段階に至れば、ユーカリだけでなく広葉樹の樹皮の汎用的な利用法となり、たいへん有望です。
現状では技術の未発達によりエネルギー収支が負になってしまいますが、常温常圧で酵素発酵などができるようになればまさしく革新的な進歩となります。実際、反応のエネルギー収量自体はとても優秀で、現在の技術で100gの樹皮から51.1gのアルコールが得られ、これはエネルギー換算にして91%の収率だということです。 …すごいですよね、これ!!Σ( ゚Д゚)
では、何が障害となっているのか。ずばりその答えは、「リグニン」という物質です。しかしリグニンは決して悪者ではありません。これなくして樹は樹たりえないし、また地上植物すべてにとってこのリグニンは不可欠なのです。これは植物体を強固に支え、根から吸い上げた水分を上部まで導くための管を補強し、水分が逃げないようにします。よく、鉄筋コンクリートの鉄筋がセルロース系繊維、コンクリートがリグニンだ、と例えられます。しかしこの強固さと緊密さにゆえに、バイオエタノール化計画の前には、強大な壁として立ちはだかるのです。
現在は製紙などのためにも化学的な方法(エネルギーを多量に消費)で無理やり除去されているリグニンですが、これが常温常圧の省エネモードな酵素反応で分解できるようになれば、植物体を余すところなく現実的なレベル(将来性を加味すれば石油などにも匹敵する規模)で利用することができるようになるでしょう。
ここから化学的に専門ぽい話になるので、興味ない人は黒字に戻るまで飛ばしてくださいね。樹の構成成分のうち、現在の発酵技術でバイオエタノールにできるのはセルロースとグルコマンナンなどの6炭糖に限られ、5炭糖の類は発酵できません。ここにも研究の余地があるといえます。また、再びリグニンの話に戻りますが、リグニンにも3つの種類があります。グアイアシルリグニン、シリンギルリグニン、ビフェニルリグニンの3つです。この中でも厄介なのがグアイアシルリグニンで、分解法の確立に最もてこずりそうです。これはコニフェニルアルコールが重合したもので、主に針葉樹に多く含まれます。それに比べて、広葉樹、とくにユーカリに多く含まれるシリンギルリグニンは除去も比較的容易です。上で「ユーカリだけでなく広葉樹の樹皮の汎用的な利用法となり、たいへん有望」と述べたのも、それゆえです。
次に現在とられている主なリグニンの除去法をあげます。製紙工場では化学的手法でリグニンを可溶化して取り除き、他の化学製品の原料として利用するのが主流です。研究レベルでは、白色腐朽菌によるリグニン分解の利用が試みられています。しかし菌も生き物ですから、エネルギー源を必要とします。ゆえに彼らはリグニンを分解しながら、われわれの目的としている木質中のエネルギー源(セルロースなど)まで分解してしまうのです…^^; そこで考えれるのが、菌がリグニンを分解するときに用いる武器、則ちリグニン分解用の酵素を抽出し、用いるという方法です。これもそう簡単にできるものではないらしいのですが、研究の進展が期待されます。
上で長々とリグニンの分解法を紹介しておいてなんですが、実はユーカリの樹皮発酵においてリグニンの完全分解は必要ではありません。セルロースとグルコマンナンのそれぞれを分解する酵素が入る隙間さえ開ければよいのです。そこで用いられているのが「CO2水熱処理」です。CO2水はつまり炭酸であり、これに樹皮を浸けて熱を加えるということですね。これを数時間(温度を170~180℃まであげることで時間短縮)行うことで、リグニンの壁(植物細胞の二次壁)に無数の小さな傷ができます。これをナノクラックといい、4nmほどの隙間です。これだけあれば酵素が通り抜けるには充分なのです。しかしこの方法ではエネルギーの採算がとれません。つまり、やればやるほど損をするということです。やはりリグニン自体を常温・常圧で分解できるような酵素群の開発などが望まれるところです。
樹もホモサピエンスによってバイオエタノールにされるために生えているわけではありませんから、障害があるのは仕方ありません。現行の研究に応援と期待をよせるばかりであります。そこで、リグニンの問題が解決されていない状態で植物バイオマスをエネルギー利用する場合を考えてみます。まず発酵原料を樹以外に求める場合。
①綿、酢酸菌…ワタのもこもこは実はセルロースであり、酢酸菌も自らの表面に盛んにセルロースを合成します。しかし相応のコストが見込まれますし、ワタにいたっては農地が食料作物と競合して現行の食糧バイオエタノール事業の二の舞となる可能性すらあります。
②海藻…陸上植物はリグニンなくして立つことも水分を吸い上げることもできませんが、海の中ならどちらも問題になりません。ゆえに、より原始的植物である海藻には基本的にリグニンがありません。実際に海藻からバイオエタノールを得る研究をどこかのグループがしています。具体的な記憶がなくて申し訳ありませんが…。こちらもなかなか期待できるのではないでしょうか。
③筍…タケノコは食べられますよね。食べられるということは、リグニンが殆ど含まれていないということです。そこから、「昨今森林侵食などで悪評の立ってしまった竹を利用してバイオエタノールにすればいい、しかも中途半端に成長して筍として食べるにも材として利用するにもむかないものを利用すれば一石二鳥だ」、という考えが浮かびます。しかし一見うまくいきそうなこのアイデアですが、竹にも固有の微量成分があり、これが発酵反応を阻害してしまうそうです。
④古紙…上で述べた製紙段階において、紙中のリグニンは殆ど除かれています。つまり紙はセルロースの塊といえます。それならこれを発酵すれば…!! と思うところなのですが、古紙は案外高く、コストの採算がとれないらしいです。中国が大量に買っていくそうで。
やはり、可能性は様々な素材にあるが、それぞれが相応の克服すべき点をかかえているということですね…。その分研究の余地があります。
項の終わりに、木質中のリグニンを無視してそのまま利用する場合を考えてみます。この場合、ユーカリの樹皮などもペレット状に再成型され、そのまま燃料として使用されます。今のところ木質ペレットとしての利用は主に製材所から出るおがくず等で行われています。バイオエタノールも木質ペレットも熱エネルギー源として利用できる点は同じですが、燃料性能のほかにも以下のような違いがあります。
Ⅰ、化学原料として利用できるか…バイオエタノールであれば、石油の代替原料となることもできます。
Ⅱ、輸送性…木質ペレットなどの固体はトラックや鉄道といった手段でしか輸送できません。対して、バイオエタノールなどの液体はパイプラインも利用でき、循環型で恒常的な利用がなされるのならこちらの方が望ましいといえるでしょう。
以上が高部教授のお話から学べたことの概要です。長々と申し訳ありません^^; 次項にて教授がお話しくださったことから雑学的なものなどを軽くまとめ、記事を終わらせたいと思います。
☆オーストリビア(豪州雑学)
1<山火事>
オーストラリアでは山火事が頻発するそうです。先日も今までにない規模の山火事が起き、2/11現在で181人もの人が亡くなってしまったそうです。大変哀しいことでお悔やみを申し上げるところです。
こんな火事が頻繁に起きてしまったら2%しかないオーストラリアの森林はすぐになくなってしまいそうですが、流石自然の植生は力強いですね。オーストラリアの森林にはこの山火事に適応したものが数多く生えているそうです。マツの仲間で、「火事の高温を引き金に実を弾けさせ種を飛ばし、生息域を広げる」という生態を持っているものもいるそうです。勿論我らがユーカリも負けておらず、山火事が起きても素で耐えるらしいです。つまり、表面が焼かれて黒こげになっても中は無事で、成長を続けるそうです。直径15cmを超えたあたりからこんな芸当ができるそうで。なんという逞しさ。黒こげた皮も成長とともに剥けるそうです。
日本人からすればかなり
2<ハーベスター>
一般には収穫などを行う農業機械を指し、日本では脱穀機のことを主にこういうそうですが、林業では伐採から皮剥き、葉枝落とし、適切な長さへの切断までできる優れもの伐採機をこう呼びます。アルバニーのユーカリ畑ではこのハーベスターが通れる幅で植林がなされ、伐採の時期には端から順に怒涛の勢いで木々が捌かれていきます。慣れた人が使えば1本捌くのに30秒ででき、一日千本も可能とのことです。 Σ ゚ ゚ ( Д ;;)
日本にも補助金を使って導入はされているのですが、急峻な山地では流石にこんな高効率は叩き出せないし、うまく使えていないところも多いとのこと。無駄というわけではないのですが、考えるべき問題ではあります。
ハーベスターはピンとこないかもなので図解しておきますね
3<車とカンガルーとGPS>
高部教授が車で山に入ろうとしたとき、車に必ずGPSアンテナを装備するよう言われたそうです。本当に居場所を見失ってしまうこともあるらしいので。流石豪州は規模がでかい。
地元の車にはそれぞれゴツいバンパーもついていたそうです。用途はカンガルー避け。衝突してしまうと本当に車体が破損してしまったりするそうです。流石豪州は野生生物もでかい。
あと、アルバニー周辺では一般道の制限速度が110km/hだったそうです。流石豪(略
以上で2/3(火)勉強会のまとめを強引に終わります。冗長になって申し訳ありませんでした。書籍化とか意識して噛み砕いて書こうとした結果がこれだよ…ッ
原田でした。
Tuesday, February 3, 2009
09/1/7 Forest Salon
今回はDucさんからベトナムの森林について話を伺いました。
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●要旨●
ベトナムは南北に長い国でなんとなく日本に形が似ています。そのため国内でも気温や自然環境が違います。大きさも日本よりちょっと小さいくらいで人口も少し少ないくらいです。
ベトナムの森林面積は1943年から90年ごろまでは減少(43.3→27.8%)しました。
森林の用途は3つに区分されます。
他の国と違うのは村やコミューンが持つ森というのがある点で、そこで共同で管理・利用しています。
昔から住んでいる少数民族の権利や、なかなか相互の理解が進まないことで複雑な状況になっているんだ、というのが印象的でした。