Friday, April 16, 2010

IFSA ARM@Taiwan!

先月2月27日~3月4日まで台湾で行われたアジアで初めての地域会議にいってきました。主催は台湾国立大学のNTUFSAです。
今回はバスに乗り込み台湾のあらゆる植生を見ながらの盛りだくさんのプログラムが組まれていました。

1日目、硫黄のにおいが立ち込める火山帯、陽明山国立公園

火山帯の土壌は養分が多く、日本統治時代はこの地で稲作もおこなわれていたと言います。
その頃地元の人たちは硫黄噴出口の出方で天気を読むことが出来たんだとか!

2日目、台湾ヒノキの施業の今がみられる、棲蘭山

日本統治時代に植栽された人工林を天然更新に移行させるための施業地の見学を行った後、台湾ヒノキの原生林を見学しました。霧につつまれ、苔に覆われた森は静かで神秘的な空気が流れています。

3日目、広大な海と渓流、崖に滝!多様な生物が住む太魯閣国家公園

9万2000haもの面積のこの公園には、大理石が侵食されてできた渓谷や、酸性度によって色が変わる川など美しい自然が見られました。

4日目、台湾百名山の一つ、合歓山


海抜3400mは台湾での森林限界に近く、ハイマツのような木や矢竹が覆う植生が見られました。
ピークに車でのバスの中からは広葉樹林、針広混交林、針葉樹林と変化していく植生を観察することが
できました。

5日目、日本の杉もみられる台湾最大のエコパーク、渓頭演習林・自然教育エリア

現在全森林の3%の面積をも占める、日本の杉の植林はこの渓頭の地から始まりました。標高が高かったため、植えた後数年は非常に成長が良かったそうです。
ところがどっこい、実際試しに材として切ってみると、成長の良すぎた杉の中身はスカスカ。建築材として全く用を為さず、とうとう台湾では日本の杉が大活躍する日は来ることのないまま、20年ほど前に木材伐採が一切禁止になったのだそうです。今は施業以外で木材が出されることはありません。

ARM2010の様子がムービーになったものがYoutubeでも公開されています。


さて、この会議中、私たち京都大学委員会が次回アジア会議の主催となることが正式に決定しました!
台湾の自然を贅沢に楽しみ、たくさんの人との出会いがあり、笑いあり涙あり、おいしい台湾料理をたくさん食べ、もちろんたくさん学んで、あっという間の一週間でした。
来年、私たちも日本の誇る豊かな森や美しい山を見てイイナ!と思ってもらえるような、まっけないくらいの第二回会議を作り上げていきたいなと心に誓いました。
(Akaya)