Monday, July 2, 2012

ARM報告そのいち。

こんにちは!! 更新が遅れてしまい申し訳ありません!  今年のARM(Asian Regional meeting)についての報告です。  今年はインドネシアのジョグジャカルタで開催されました。
参加国はインドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国、台湾、日本で参加者は総勢60人越え。 開催期間は5月21日から27日の7日間。増田、濱、多田が参加しました。 IFSA LC UGM(ガジャマダ大学)の学生さん達がオフィシャルで テーマは 「Enhancing Management Effectiveness Protected Area through the Role of Stakeholder」 (森林を保護し、かつうまく経営していくために管理者が担うべき役割) IFSAがなんなのか、ARMがなんなのか、私は正直よくわからないまま、なんか流れでインドネシアに飛んでしまったわけなんですが、 そこでは怒涛のようにおこる、想像以上の経験が待ち受けていたのでした・・・・・ ARM前夜 一時オフィシャルの人と連絡がとれず、ばたばたしたものの無事落ち合え、大学の寮までれっつごー。 ジョグジャカルタは比較的涼しく、落ち着いた田舎のようなところでした。(大学が沢山あるらしい) 一気に英語漬けの日々へ。緊張。口から英語がでてこなーい。 1日目 @UMG
さていよいよ!開会宣言の後、銅鑼を鳴らして3rdARM2012開催! 当然言葉は英語かインドネシア語。同時通訳用のイヤフォンが渡されドキドキ。 ろくに英語が聞き取れないビクビク。涙 そしてtraditional danceが披露され、会場が和んだ後break timeが設けられました。 トロピカルなジュースやレイヤーケーキという米粉の生地を幾重にも重ねた、横断面しましま!なお菓子が用意されていました。このレイヤーケーキが自分にとっては一番おいしかったインドネシアのお菓子です。 その後National Seminarが始まりました。 前半はインドネシアの森林の変遷と現状について、国立公園の話や、保護地域、火山噴火後の森林回復の様子、生物多様性についてなど、ざっくりとした話がなされました。 National Seminar後半。 後半はインドネシアの森林についてのもう少し詳しいレクチャーで、森林をTimberとして持続可能なレベルで利用していくために学問的観点から見てどの様なことをしていくべきか、またそれを行うためにどういう組織と協力しているかなどが話されました。 また、JICAに務めておられる宮川秀樹さんが、RehabilitationとRestorationの違いとその様子についてや、メラピ火山噴火後に森林を回復させていくための取り組みの様子などを話されました。 National Seminar終了後、宮川さんと直接お話ししました(日本語で)。このセミナーへの参加の経緯を聞かれ、最後に「ボロブドゥールにもぜひ行きなさい。」と一言頂きました。
レクチャー後はインドネシアの繁華街(Malioboro Street?)を案内してもらいました。 インドネシア人の中に、日本語を大学の授業で勉強したよーって人が結構いてびっくりしました。 おはようございますー^^さむらいー^^と話しかけてもらいました。 2日目 @UMG 引き続きレクチャーが行われました。General Lecture(Timber Verification Legality System) 話の内容は、Timber用の森林の管理について、社会性・環境性・経済性の3つのバランスを考えて森林を管理していくためにどの様なことをしているのかというものでした。 インドネシアではかつて無計画に森林を伐採し、環境問題にまで発展したそうです。 この状況を打破するべく、mfpなどの組織協力のもと、国を挙げての対策が進められました。 例えば、Sistem Verifikasi Legalitas Kayu (SVLK)。 商業のための森林伐採や森林の管理に決まりを設け、管理者にその決まりを守らせる合法性確認システムです。 法的に管理を行い、必要書類を書かなければいけないという制約がかかりますが、何かトラブルが起こった時に組織の後ろ盾や干渉があるためトラブルに対応しやすい、2010年から法的に管理されたTimberにそのことを証明する正式なレッテルが貼られ(ロゴマークは2011年から採用)Timberの価値が上がったなど、管理者が得たメリットは大きいようです。 この取り組みは、まだまだ発展段階だそうですが、2006年をピークに不法伐採・販売によって罰せられた人は急激に減っています。 このレクチャーは、Timber用の森林管理メインの話だったので、インドネシアの材木の主要輸入国である日本の一員として若干の注目を浴びました。ろくに話の内容理解できなくて、なんか申し訳なかったです。 @Merapi National Park
レクチャーの後は、メラピ国立公園へ! メラピ火山は昨年噴火し、現在は火砕流により失われた森林回復の活動が行われています。 クワと水の入ったバケツを持って山のなかへ。日本と比べて樹高や葉のサイズがはるかに大きい。 途中、白い幹だけになった樹木がぽつんぽつんと点在し、同一種の樹木が規則正しい位置にあるのを見て、火山噴火の影響やその後の森林回復の様子が伺えました。目的地に到着した後、植樹を行いました。IFSAらしい活動でした。全部で50本くらい植えました。5年後どのようになっているのかが楽しみですね。 @Prambanan
続いてバスが向かったのはプランバナン寺院付近。そこで夕食をとり、Ramayana Balletというインドネシアの伝統的なミュージカルのような演劇を鑑賞しました。主人公の王子が一人の姫を助ける壮大な物語らしいです。豪華な衣装や独特なダンスに音楽、火や弓矢を使った豪快な演出は観ているだけで十分に楽しめました。 と・・・・ここまでで2日目・・・・。要約って難しい。(←そもそもできていない 1日が濃くて濃くて。 3日目以降もうちょいさくさくと書く予定です・・・ すみません、その2へと続きます。(多田)

Saturday, April 7, 2012

2012 新歓情報!

IFSA-Kyoto 2012年度の新歓情報です!
追加のイベント・情報など随時更新していきます。

花見:4/7 18:00時計台集合 祇園白川へ夜桜観賞に行きます!


鎮守の森歩き:4/15 10:00時計台集合
 京都御所や下賀茂神社などの鎮守の森へ訪れ、樹木の観察をしつつ散策をします!


大文字山登山:4/21 10:00時計台集合
 大文字山へ登ります!登山といっても易しい道なので、ピクニック気分で大丈夫ですよ。
 

合同説明会:4/18 18:30~、4/24 18:30~ 5/24 18:30~
 環境・農業系サークルが合同で説明会を行います。会場は共西31です。
 
5月には植物園訪問・新歓コンパを予定しています。
また、毎週月曜日の昼休みには農学部総合館W100前自習室にて例会を行っていますので気軽にお越しください。

学部・回生問わず、少しでも興味を持ったらぜひぜひいらしてくださいねー^^

藤井

Friday, February 3, 2012

真冬の比叡山 2011.1.9 (画像未)

みなさんこんにちは!
今はテスト期間であり、卒論追い込みであり、ESに終われる季節でもありますね。
そんな中ですが引き続きイベントについて更新したいと思います。

成人の日に、(樹木調査という目的で)真冬の比叡山に行ってきました!
当日は寒さと若干の積雪は予想していたものの、着いてみるとそこは驚くほどの雪山でした(笑)
そんな中でも、少しは樹木も観察でき、私自身あらたに樹木の見分け方を覚えられ、とても充実した時間を過ごせました。

まず、大学付近からバスで山頂まで向かいました。満員バスで山道を揺られながら目的地へ。
標高が高いこともあり、琵琶湖側の風景がとてもきれいに見えました。
終点である山頂まで行ったのは私たちだけで、ほかの皆さんは延暦寺の参拝口で降りていました・・・

普段京都市内では見ることのできない大雪に大はしゃぎで雪を投げたりして始めは楽しんでいました。雪に顔型をつけて遊んでいた人もちらほら・・・。

しかし、あまりにも寒かったです!時折立ち止まって樹木の葉と樹木図鑑を見比べながら歩いていきました。やはり雪のため滑って危ない箇所もありましたが、わいわいしながら歩きました。大雪の中でも緑の葉をつけ続けている常緑樹ってすごい!というのが私の感想です。


その後、山頂からそのまま歩いて延暦寺に向かい、雪の延暦寺を満喫しました♪
鮮やかな寺院と白い雪のコントラストが実に美しく、趣深かったです。
そいいえば、奈良の木造建築については思いっきり学びましたが、京都はそんなにですね。またお寺や神社を見学して回るのもいいかもしれませんね。
また、次は暖かい季節に来て、もっと森の中をよく見れたらいいなあと思いました^^

担当:東

ビール工場見学 2011.12.10(画像未)

更新遅れましてすみません。
今回は、事前の勉強会の後、サントリーさんのビール工場を見学してきました。
日本のお酒文化は、豊富な水資源に支えられています。
そして水資源を支えるのは豊かな森であり、森林保全とお酒造りは密接な関係にあるのです!
ちなみにサントリーさんは「水と生きる」企業として、水源涵養活動や次世代環境教育等に積極的に取り組んでらっしゃるようです。興味を持った方はHPをチェックされてみると面白いと思います^^

ビール工場は京都にあり、要予約ですが無料で見学できました。
工場と駅を結ぶバスの色がきれいな水色で、水を大切に考えていることが伝わってきました♪

工場見学前に、まずは部屋で基本的な説明を受けました。部屋のテーブルにはすでにおつまみがセットされていて、気持ちは高まるばかり。
説明後は、ガラス張り?のきれいな建物に移動していよいよ工場見学開始です。
まず、大きなタンクのようなものが複数ありました。(タンク内を見ることはできませんでした)
そして、ビール製造工程と同じ順で、説明を受けながら見学を進めました。
印象深かったのは、工程の後半の、風味の確認の部分です。
機械化の進んだ今の時代でも、専門のスタッフの方の感覚で味を確認しているそうでした!
すごい職人技ですね。
また、出荷前のビールが山ほど集まっている倉庫もすごい迫力でした。
普段見ることのできない部分が多くおもしろかったです。

最後にはお待ちかねのビール試飲タイム!
プレミアムモルツと黒ビールをとてもおいしくいただきました。
わたしは個人的には黒ビールデビューでしたが、普通のものの方が好みかな?と感じました。

ビールの注ぎ方・よく合うおつまみのお話も聞けて、今後のビールライフは充実すること間違いなしです。

また、今回からイフサに新たなメンバーも加わったので
2012年も積極的に活動していこうと思います。
本年もイフサをよろしくお願い申し上げます♪

担当*東

Wednesday, November 9, 2011

秋の京都府立植物園

11月3日、秋の植物たちの様子を観察するため、府立植物園に行ってきました。
到着すると、何か事件でもあったのかと思うほどの人だかり。
入園時に受け取ったビラを見ると、明治天皇誕生日や日本国憲法公布日に関係あるのかは分かりませんが、
国民文化祭なるものが開かれているようです。おかげで入場料が無料になりました。
他のお客さんがイベント会場を目指す中、我々は温室へ海外の植物を見に行きました。
真っ赤な竹、マンゴー、パパイア、サボテン、食虫植物、奇妙な形の葉っぱなど、
温室には、キソウテンガイな植物がたくさん植えられていました。
温室を脱出したあと、植物生態園という日本に植えられている樹木が
数多く植えられているエリアに行きました。
身近にある樹木を覚えていきたい私たちにとってはうってつけのエリアです。
見たことはあるけれど名前が出てこなかったり、分かる木と分からない木がやる気をそがない良いバランスで植えられていました。樹木同定の練習にはよいところです。入場料無料の日を見つけて、また樹木観察会を開きましょう。
丸山

Monday, October 31, 2011

THE COVE 上映会

10/31の放課後、農学部の一室を借りまして一時期話題となっていた「THE COVE」の上映会を行いました。

この映画は野生動物保全の問題とも関わってきますし、ぜひとも一度メンバーで鑑賞し意見を交換してみたい、との考えから開催となったものです。

プロジェクター、音声環境が整った部屋でしたので、思った以上に臨場感があふれ楽しむことができました。
参加メンバーは6人。
鑑賞後、北部食堂で食事をとりつつ感想を述べていきましたが、この人数でもなかなか多様な意見が出て、やはり一筋縄ではいかない映画だなあ、と感じました。
良かれ悪しかれ、考えるきっかけづくりという意味では大成功の映画です。

また、ところどころ信憑性の疑わしい主張、作為的な表現もみられ、どこまで信頼できるか、と批判的な見方を養うのにもいい題材だと個人的には思いました。メディアが氾濫する現代社会を生きていく上でも必要な力ですしねw

よさげな映画が他にもありましたら随時上映会を開いていきたいなあ、と思います。
できればゆっくり意見交換する場も設けたいですね。


明日から11月ですが、今のところ樹木調査しか企画が確定していないので、何かほかにもやりたいなと思っています。実施したらば随時報告いたしますのでどうぞこれからもごひいきに。

藤井

Wednesday, October 12, 2011

白神山地見学

9月の20日から25日にかけて、渡辺、原田、藤井の3人で世界自然遺産である白神山地を見学してきました。

 白神山地、聞いたことはあるかと思
います。少し詳しく調べると…

白神山地(しらかみさんち)は、青森県の南西部から秋田県北西部にかけて広がる山地で、人の手が加えられていないブナ原生林からなる地域である。昭和29年発行国土地理院地勢図には白神山地の名称が使われているが、世界遺産登録以前には弘西山地(こうせいさんち)とも呼ばれていた。

…とのこと。wikipediaから引用しました。







 日本で始めて世界自然遺産に登録されたこの地域は、「バッファ エリア」と「コア エリア」の2つに分かれています。緩衝(バッファ)地帯に囲まれてコアとなる地域が保全されているのです。左上の写真はこのバッファエリアに入る直前からの白神の眺めです。保全地域に入る前からずいぶん山奥に入っていることがわかります。
 白神山地は多雪地帯であるため、大量の積雪に弱い針葉樹はあまり生えません。その為、矮性化(小型化)した広葉樹が生える、「偽高山帯」という森林帯が広がっています。





 どんどんと歩を進めます。本当に美しい場所でした。
 周囲の植生は、タムシバ、オオカメノキ、マルバマンサク、カツラ、コハウチワカエデ、ヤマウルシ、そしてブナが主でした。
 ブナ林は日本では珍しくない植生ですが、その中では白神山地は少し変わっています。多くのブナ林はなだらかな山地に展開する一方、白神山地では比較的勾配のきつい斜面にブナが多く生えています。この傾斜に加えて滑りやすい泥岩を多く含むため、地すべりが多く発生し、その結果として適度に撹乱が生じ、豊かな植生をもつに至ったと考えられています。










 右の写真が地すべり痕です。地すべりで植生が豊かになるというのは不思議に感じられるかもしれません。しかし、光のあたり方を考えて頂ければ納得しやすいかと思います。地すべりがおきて空を覆う大樹が倒れると、林床(地面)によく日が当たるようになります。樹種によっては木陰では育つことが出来ず、こういった空き地でしか芽吹かないものがあります。程よく撹乱が起こることで、バランスのよい植生が保たれることになるのです。





 今回の見学では弘前大学の先生方にたいへんお世話になりました。ここまでの写真は農学生命科学部助教授の鳥丸先生の調査に同行させて頂いた際に撮影したものです。また本来の予定では白神自然環境研究所の石川教授の調査にもご一緒させて頂くはずだったのですが、台風直後であったため残念ながら中止となってしまいました。そして特別の宿の手配や他の先生方との連絡にあたっては、弘前大学の石田准教授にたいへんお世話になりました。この場を借りて深くお礼を申し上げます。本当に有難うございました!


 夜行バスを駆使しての1泊6日の強行軍、大型台風の直撃(右写真)、夜の山道での濃霧など、なかなか体験できないほど大変な見学でありました。しかしそれだけ、得たものも大きかったように思います。
 スケジュールの度重なる変更や数々のトラブルをものともせず、最後まで無事に幹事をやり通してくれた藤井君、有難う!本当にお疲れ様でした。

 個人的には大学最後の夏休み、とても良い思い出を作ることが出来ました。お世話になったすべての方々に改めて感謝しつつ、筆を置きたいと思います。


2011年10月 原田